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ボーイズ・ライフのヒーローはマックィーンだった

Category : 1960年代/映画
仕事オフ日だった先だっての平日。昼間にNHK-BSで、中学生の頃観たスティーブ・マックィーン主演の映画『シンシナティ・キッド』が放映されていて、韓流ドラマのほうを観たいカミさんとのバトルをかろうじて制して、観ることができました。懐かしすぎる。60年代の少年にとって、洋画の最大のヒーローだったマックィーン。

    マックィーン/大脱走 マックィーン/大脱走2

『大脱走』における、オートバイを駆ってナチスの追跡から逃げる永遠の名シーンの迫力といったら。バリケードをジャンプして越える場面をスタントなしでこなすマックィーンのカッコ良さに、ガキどもは皆シビレました。このシーンを見て影響され、「カミナリ族」(集団でバイクをトバす若者たちをこう呼んでいました。後の暴走族ほど反社会性はなかったと思われます)になった若者が何百人、何千人いたことか。大げさですが。


シンシナティ・キッド



さて、『シンシナティ・キッド』は、そんなアクション・スターとして売り出し中だっだマックィーンが、アクションシーンがほとんどない地味な役柄を演じたため、評価が別れた映画だったようです。華麗なアクションを期待したファンには不評だった一方、静的な心理表現などに挑戦し演技派として成長した点を評価する意見もあったということです。

1930~40年代(?)のニューオリンズの街路、セカンド・ライン(音楽を陽気に演奏し踊り行進するニューオリンズ特有の葬列)のシーンから映画は始まります。この映画を初めて観た中学生の頃には、このシブすぎるシーンはさすがに理解できなかったらしく、まったく記憶に残っていませんでしたが、ニューオリンズ音楽好きのオジイになった今観ると、この冒頭シーンは雰囲気ありすぎて感動もんです。
通りを歩くシンシナティ・キッド(マックィーン)に黒人の少年が、コイン投げ勝負を挑みます。軽く少年を負かしたキッドは、「俺に勝とうなんて10年早いぜ。もっと腕を磨いてきな」なんて言います。キッドは新進気鋭、売り出し中のギャンブラーなのでした。
若く自信過剰で挫折を知らないキッドは、業界の第一人者として君臨するハワード(E.G.ロビンソン)がニューオリンズに来ることを聞き、彼にスタッド・ポーカーで挑戦します。仮眠中に先輩賭博師の奥さん(アン・マーグレット、色気ありすぎ~)に誘惑され、間が悪いことにその現場で恋人クリスチャン(チューズデイ・ウェルド)と鉢合わせして彼女に去られてしまう、なんてエピソードをはさみつつ、何昼夜にも亘ってゲームが続いた末、最後の大勝負に出たキッドはハワードに惨敗してしまいます。
賭博師としての威信を失墜し、5千ドルの借金を背負い、恋人にも去られたキッドは、呆然として通りへさ迷い出ます。そこへ、冒頭の少年が現れキッドに再びコイン投げ勝負を挑みます。意気消沈のキッドは少年にも敗れてしまいます。そこで少年が、以前キッドに言われた言葉「俺に勝とうなんて10年早いぜ。もっと腕を磨いてきな」をそのまま返すというオチが効いています。
まさに泣きっ面に蜂状態でトボトボ歩き始めたキッドの前に、去ったはずのクリスチャンが思いがけず現れ、二人は固く抱き合うのでした。めでたし、めでたし。

いつものことながら、なんてヒドイ粗筋紹介なんだ。

この映画のマックィーンは、日本でいえば高倉健のような、寡黙でストイックな賭博師という役柄(でも下半身は別人格)。すぐ影響される純情少年だった私は、さっそくトランプを手にしてシャッフル練習などを始めるのでした。
そういえば同じ頃、日本映画にも小林旭主演の『黒い賭博師』シリーズというのがあって、こちらはサイコロ賭博とゆーのでしょうか、アキラが振った壷を伏せてパッと開けると、サイコロ3個?がきれいに積み重なっていて、皆がそのテクニックにオオーッと驚くなんてシーンにも、やっぱり影響されて、もちろん壷振りの練習をしたりして、バカでした。ギャンブルそのものには全く興味がありませんでしたが。

この映画のクールでカッコいいマックィーンにシビレタのは当然でが、思春期真っ盛りの少年の注目は、やはり女優さんに向かっていきます。キッドの恋人クリスチャンを演じたチューズデイ・ウェルド。ああ、なんて可愛いんだ。清純派女優にとってもヨワイ私は、彼女のことを一発で気に入ってしまったのでした。

チューズデイウェルドとマックィーン

  チューズデイウェルド

今回の文章を書くために少し調べてみると、彼女はセクシー系女優と分類されているようです。そのような役柄が多かったのでしょうが、私は『シンシナティ・キッド』での彼女しか知りませんし、この映画での彼女はほんと可愛いんですからいいじゃないですか、放っといてください!え、ずっと放りっぱなし?
まあ、賭博師の情婦役ですからカマトトな純情可憐娘とはいきませんが。あと、ビンボーな田舎娘という設定もポイントが高いですね。ゴージャスな都会娘を私は苦手としております。


少年はこのような洋画の情報をどこから得ていたんだったかと記憶を辿ると、思い出しました、雑誌『ボーイズライフ』の存在を。この雑誌は中学生(高校生も?)向けの総合エンターテイメント誌で、映画やスポーツ、ファッションの情報が充実していた気がします。少年漫画誌の情報は物足りない、かといって『平凡パンチ』を読むには早すぎる(隠れて読んだりしましたが)、という情報エアポケット世代ともいうべき中学生をターゲットにした、それまでなかった画期的な雑誌でしたネエ。まあ、小学館からの発行で、学習雑誌『小学6年生』を読んでいた子供を取り込もうとした雑誌らしいので、思春期少年の妄想に力強く応えてくれることは期待できませんでしたけど。

ボーイズライフ  さいとうたかを007

漫画も連載されていました。記憶に残っているのは、さいとうたかをの「007シリーズ」の漫画化作品で、後の『ゴルゴ13』の原型といわれています。上掲コマを見てもジェームス・ボンドの風貌がデューク東郷を思わせますね(セリフが軽すぎますけど…)。私はボンドを描いて似顔絵コーナーに投稿したことがありますから、かなり熱心な読者だったのでしょう。

この『ボーイズライフ』は創刊後わずか数年で廃刊となります。短命に終わったのは、少年のライフスタイル確立の手助けをするというこの雑誌のコンセプトが、まだ時代的に早すぎたからではないかと言われています。後の『POPEYE(ポパイ)』や『BRUTUS(ブルータス)』、『GORO(ゴロー)』などの原型となった雑誌と位置づけられているそうです。

こうして回想してみて思うのは、田舎の中坊も、情報過疎地的環境のなかで、なんとかそれらを吸収しようと頑張っていたんだなあ、ということです。なんせ、テレビの民放チャンネルが一つしかない土地でしたからネエ。

『シンシナティ・キッド』の終わりには、レイ・チャールズのオリジナル主題歌が流れます。冒頭のニューオリンズ音楽もそうですが、当時は無意識で聞いた南部の黒人音楽が、今ではとても好きになっています。きっと当時そっと蒔かれた種が心の中に残っていて、いつのまにか大きくなったんじゃないかなあ。そんなことを思うと、ショーモナイ子供だったあの頃の自分が、少しイトオシクなります。
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