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継子ゆえに生き延びたモンキーズが今では愛おしい

Category : 1960年代/音楽
その1
ある野球チームが遠征で移動するときは、レギュラー・メンバーは旅客機のビジネスクラスで快適に、控えのメンバーは夜行列車で寝不足気味に移動するのが常でした。あるとき、レギュラーが乗っていた飛行機が墜落して全員死亡し、列車移動の控えメンバーだけが生き残って無事遠征先に到着しました。

いや、ちょっと違うなー。

その2
ある意地悪な継母は、継子(ままこ)に留守番をさせて、実子だけを連れて、温泉旅行に出かけました。継子が一人で冷や飯とカップ麺の食事をしている頃、母子は旅館の豪華な料理に舌鼓を打っていました。ところが、母は旅役者と恋に落ち、子供を捨てて駆け落ちしてしまいます(どんな時代設定や)。取り残された実子は富士の樹海をさまよい、遭難死してしまいました。継子は家を守り、苦難を乗り越えなんとか成人しました。

うん、こんな感じ。

いったい何のハナシか! と言いますと、これは、我が家にあるシングル・レコードたちを見ると、時々思い浮かべる村芝居的ストーリーなんですネ。


1970年春、高校を卒業して上京(横浜市でしたが)する際、それまでシコシコ買い集めたシングル・レコードのうち、気に入ったものだけを選んで持って行きました。
それからの数年間は、自分にとってのシュトルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)の時代。というかそんな勇ましいもんではなく、まあ田舎出の少年が新たな世界、価値観に出合い、その中で右往左往、転がり続けていただけなのですが。
そんなある時期、音楽が急につまらなく思えてきて、発作的にレコードも再生装置も全部処分してしまいました。若気の至りというか、過去を否定し捨て去りたい衝動に駆られたのでしょう。よくあるハナシですね。
職場の同僚に二束三文で売り払ったのは、ビートルズ、ストーンズ、アニマルズなど、少年期の5年間をかけて集めた60年代ロックのシングル盤の数々。
あの時処分しなければ、とその後繰り返し繰り返し、いまに至るまで悔やみ続けて40年……。

というわけで、お気に入りのレコードたちは失われ、そうでもないレコードたちが実家で生き延びることになりました。

長い前置きになりましたが、そんなふうにして生き延びた継子的な代表が、本日紹介するザ・モンキーズ。

モンキーズ/恋の終列車

モンキーズ/アイム・・ビリーヴァー

モンキーズ/恋はちょっぴり


モンキーズ雑誌切抜き

モンキーズは、ロックとポップスが分化する以前の黎明期の終わり頃に、突如現れた人気グループでした。

デビュー曲『恋の終列車』は、そこそこ良い曲で、まとまりのある上手な演奏だな、というのが中学生の私にも解りました。それもあたりまえ、演奏していたのはモンキーズではなく一流のスタジオ・ミュージシャンだったのですから。そのせいか、なにか手慣れた感じというか、新鮮さのないような印象も同時に感じたような気がします。

でも第2弾の『アイム・ア・ビリーヴァー』は、そんなことを吹き飛ばす勢いの、文句なくカッコ良い曲でした。この際誰が演奏しててもええやん、という感じ。キーボードとギターによる短く軽快なイントロからミッキー・ドレンツが、ちょっとハスキーな声で「恋なんてお伽話のなかだけのことだと思っていたよ、君と出逢うまではねー。」みたいなことを歌い始める。この中学生にも解るシンプルな歌詞がグッときましたね。低音部で旋律を短音弾きするという斬新なオルガンソロの間奏もメチャカッコ良く、現在聴いても色褪せず、とても魅力的な曲です。作詞作曲者のニール・ダイヤモンドは、その後70年代に大物人気ポップス歌手となります。

カブレやすい14歳だった私は、ギターのマイク・ネスミス(楽器が苦手なモンキーズの中で、彼だけはマトモに弾けたそうです)にカブレて、彼のトレードマークである毛糸の帽子を真似してカブってその気になったりしておりましたよ。

(掲載4枚目の写真は、ジャケットに挟んであった1967年当時の『ミュージックライフ』のグラビア切り抜きです。)

今では周知の事実ですが、モンキーズは周到なプロダクト・システムによって、チャートNo.1の人気バンドを最初から狙い、歌う曲、バックで演奏するミュージシャン、主演するテレビ番組などすべて用意した後、オーディションでメンバーを集めた、完全に「作られた」バンドでした。ルックス等アイドル的な面を重視して、音楽の実力は二の次でしたので、テレビ番組が終了すると人気が急降下していったのは仕方ありません。うちの地元ではハナから、テレビ番組(ザ・モンキーズ・ショー)は放映されていませんでしたが、私も5枚目シングル「デイドリーム(ビリーバー)」(現在ではモンキーズといえばこの曲)を境にして、急速に関心を失っていきました。

そういうわけで、上京選抜メンバーからも漏れてしまったため処分を免れ、モンキーズのレコードは現在も私の手元に残っているのです。このことになんかウンメイのキビみたいなものを感じて、つい冒頭のような村芝居ストーリーを思い浮かべてしまうというわけなのです。禍福はあざなえる縄のごとし、というか、幸不幸がある出来事により一瞬にして逆転する。世の中の控えメンバーだったり継子だったりの人生も、結果良かったことになるかもしれない、なんて思えませんか。え、思えない? そうですよねえ。(いったいどっちじゃ)。

そりゃ、処分してしまった1軍のレコードのほうがいいに決まってますけど、こうして生き残ったモンキーズのシングル盤も、ほんとうに何十年ぶりに聴いてみると、なかなか味わい深いものがあります。この他の地元残留レコードの中には、ドアーズやジェファーソン・エアプレインなど人気・実力を兼ね備えたバンドもありますから、そう悲観することはありませんよ(誰を慰めているんだ)。

今回は、所蔵シングル盤のウンメイから人生に思いをはせるという、タイトルに反した「深い」内容でした。え、やっぱり浅い? そうですようねえ。


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