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『いちご白書』のキム・ダーービーにどれくらいの若者が惚れただろう

Category : 1970年代/映画
『アクロス・ザ・ユニバース』を紹介したら、『いちご白書』という映画のことを書きたくなりました。というのも『アクロス―』の中に『いちご白書』へのオマージュ(過去の名作に尊敬の意味をこめて、敢えて部分的に演出・表現を似せる技法)のシーンがあるからなのです。お若い方にはどうでもよござんしょうが、私にはそのことが重要かつ意義深いことなんですね。

いちご白書ポスター

この映画は、1970年の公開当時に観ました。私は18歳、横浜で新聞配達店に住み込み大学に通い始めたばかりでした。いわゆる大学紛争は、6月の日米安保条約の自動延長により沈滞化しつつあったとはいえ、まだあちこちで燻り続けていました。「反権力」は、まだ時代のトレンドであり、それに乗りきれない自分に焦りを覚えたりしていた頃だったような気がします。これは私だけではなく多くの若者が共有していた、妙な後ろめたさを伴った感覚だったと思います。そんな気分にまど真ん中な映画として『いちご白書』が現われたのです。

ニューヨーク・マンハッタンにある名門コロンビア大学の学生サイモン(主題歌『サークル・ゲーム』に乗ってサイモンの日常描写)。大学による公園敷地買収問題を発端に学生と経営側が対立し、買収に抗議する学生側は大学建物を占拠しバリケード封鎖していた。お気楽なノンポリ体育会系のサイモンは、その様子見に行き、バリケードの内側に可愛い女子学生を見かける。興味をひかれた彼は、バリケードの中へ入り、泊まり込み抗議行動に参加するふりをする。そこで割り振られた食糧調達係のパートナーが、最前見かけた女子学生リンダだった。紆余曲折を経ながら二人の仲は深まり、活動にも熱心になるが、大学側は警官隊を導入し、建物を占拠している学生の強制排除を図ることになる。やがて警官隊が突入して催涙ガスを撒き、抵抗する学生を屋外へ引きずり出す。抵抗したリンダは警棒で頭を殴られて血を流す。それを見たサイモンは、叫びながら警官を振り払い、リンダのほうへダイブする―。(再び主題歌『サークルゲーム』)

今回もまた、すごく大雑把な粗筋紹介やねえ。「紆余曲折を経ながら」って、その紆余曲折の中身こそがストーリーでしょうが。すみません。

でも、私の中では、リンダ役のキム・ダービーと、主題歌を始めとするウッドストック・ジェネレーションの音楽が、この映画の印象の大部分を占めているんですよねえ。まさにサイモン的なお気楽さ。

あと、サイモン役ブルース・デービンソンのファッションに影響されました。ほどよい長髪にメタルフレームのメガネ、カーキ色のアーミーっぽいジャケットにジーンズとスニーカー。映画観た後にすぐ野毛町(今は知らないけど、当時は東京アメ横みたいに米軍関係の古着などを扱う店が集まっていました)で、自衛隊放出品のジャケットを買い、サイモンの服装を真似ました。まあ、私が着ると佐藤蛾次郎みたいになったんですがね。ほっといてや。

ちなみに、そのとき買った自衛隊ジャケットは、40年経った現在でも現役で着てます。軍隊服は丈夫にできてますよねえ。

いちご白書2

     いちご白書1

(写真はブログ『超個人的中年映画劇場』より拝借)
とにかく、キム・ダービーは可愛かった。彼女はこの映画と前作『勇気ある追跡』の2本しかめぼしい出演作がない、ほとんど一発屋のような女優でしたが、そのことが余計刹那的な輝きを放つのですねえ。

ところが―。『勇気ある追跡』のリメイク作品『トゥルー・グリット』が今年公開され、その関連で当時の彼女の写真などをちょくちょく見かけるようになっていたんですが、そのなかに、少女主人公マティ役の新旧女優対面みたいなプロモ企画なのか、なんと、14歳のヘイリー・スタインフェルドと63歳のキム・ダービーが並んでいる写真を見つけてしまい、けっこうショックを受けた私でした。
そりゃアラカンの私より4歳年長だからバアさんになってて当然なんですけど、息の長い女優ならコンスタントに情報が入ってくるので、少女から大人の女性に成長し中年になってという過程を自然に受容できるところを、彼女の場合、途中がなくていきなりバアさんとして現れるんですから・・・。まあ、可愛いバアさんになってはいましたが。


音楽では、映画の冒頭とラストで歌われる『サークル・ゲーム』。ネイティブ・アメリカンの歌手バフィー・セントメリーの自然ビブラートのかかった声と、人生を回転木馬に例えた歌詞が素敵でした。

いちご白書/サークルゲーム


   And the seasons, they go round and round
   And the painted ponies go up and down
   We're captive on the carousel of time
   We can't return, we can only look
   Behind from where we came
   And go round and round and round
   In the circle game
   
   そして季節は 巡り また巡り
   ペンキ塗りの子馬が 上下して
   私たちは 時という回転木馬の虜
   帰ることはできず 来た道をただ振り返るのみ
   巡り巡る円環のゲームのなかで

   (ジョニ・ミッチェル作詞作曲)


あと、ニール・ヤングの『ヘルプレス』が流れるシーンも心に沁みました。当時は最新のロック・ミュージックを映画に効果的に挿入する手法が流行した時代でもありました。

こうして1970年の私は、『いちご白書』にかなりハマっていたのですが、それが私だけじゃなかったことを確認できたのは、数年後に『いちご白書をもう一度』という歌が大ヒットしたからでありました。
私は、歌と違って映画は一人で観に行き、格好は真似てもリンダのようなガールフレンドは現れなかったのは勿論のことです。

おっと、また忘れるところでした。冒頭で触れた『アクロス・ザ・ユニバース』の中の『いちご白書』へのオマージュ(と思われるところ)は、警官隊に蹂躙されながら女の子の名を叫ぶシーンです。

それから、興味をもたれてこの映画のことをネットで調べてみようというあなたへ。たんに「いちご白書」で検索すると、エッチなDVDの画像が沢山出てきますのでご注意を。それがウレシイ人はいいんですが、そうでない人は題名の前に「映画」と付け加えてくださいね。

それでは、前回に続きYouTubeのダイジェスト版をどうぞ。海外モノなので字幕がありませんが。


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